ショッピングモールが一瞬でコンサート会場に!? 現地で観たフィリピン・モールイベントのスケール感
ショッピングモールが一瞬でコンサート会場に!? 現地で観たフィリピン・モールイベントのスケール感

◾️フィリピンのショッピングモールで行われる大型イベントの様子
2026年5月現在、弊社所属シンガーNanaoのフィリピンデビュープロモーションに伴い、現地フィリピンに滞在しています。
今回の滞在中、ケソン市の大型ショッピングモール「TriNoma」で開催された、KZ Tandinganのソロミニイベントを視察する機会がありました。本イベントは、TriNomaのリニューアル/リローンチ企画に関連して行われたものとみられ、会場となったのはモール中央の吹き抜けスペースです。
ショッピングモール内のイベントスペースでありながら、照明、音響、ステージの作り込みは非常に本格的でした。加えて、ホーンセクション、ストリングスセクションを含む豪華なライブ編成で、単なるプロモーションイベントの枠を超えた、完成度の高いステージでした。パフォーマンスが始まった瞬間、日常的な商業空間が一気にコンサート会場のような空気へと変わります。
KZ Tandinganは、フィリピンを代表する実力派シンガーの一人で、そのレベルのアーティストが大型ショッピングモールで無料ライブを行い、多くの来場者が自然に足を止めて音楽を楽しむ。これは、日本の音楽プロモーション環境とは大きく異なる、フィリピンならではの特徴だと言えます。
特に印象的だったのは、「Tadhana」のカバーに入る前のイントロ部分で、夫であるTJ Monterdeの楽曲「Palagi」を歌った場面です。会場からは大きな反応が起こり、フィリピンのリスナーにとってこの楽曲がどれだけ親しまれているのかを、現場の空気から強く感じることができました。「Tadhana」はOPMで一番好きな曲なので、今回のアレンジは個人的には鳥肌ものでした…。
また、こうした場面には、アーティスト同士の恋愛関係や夫婦関係、そこから生まれるストーリーを比較的オープンに受け止め、エンターテインメントの一部として楽しむフィリピンならではの空気も感じられます。楽曲そのものだけでなく、アーティストの人柄や関係性も含めてファンが反応する点は、日本とは少し違う音楽文化の魅力だと思います。
※現地で撮影した映像では、後日YouTubeにて紹介する予定です。


◾️ショッピングモールはプロモーションの場
フィリピンでは、アーティストのプロモーション手法として、モールツアーやモールイベントは一般的な選択肢のひとつです。大型モールは単なる商業施設ではなく、アーティストが新しいリスナーと接点を持ち、認知を拡大するための重要なプロモーション拠点として機能しています。
近年は、モール側のイベントスペースをブッキングすることも徐々に難しくなっているようですが、それは同時に、モールイベントがプロモーションの場として高い価値を持っていることの表れでもあります。フィリピン市場では、オンライン上の再生数やSNSでの話題性だけでなく、実際に現地の生活圏の中でパフォーマンスを行い、リスナーの反応を直接得ることが、アーティスト活動を広げていくうえで大きな意味を持ちます。
日本では、もちろん有名アーティストのライブはチケットを購入して会場へ足を運ぶ形が一般的です。一方フィリピンでは、大型モールの中でトップクラスの歌手のパフォーマンスを無料で見ることができる機会があります。この違いは、フィリピンの音楽市場を理解するうえで非常に重要なポイントだと思います。
Nanaoのフィリピン展開においても、モールイベントは今後のプロモーション戦略における重要な選択肢のひとつです。楽曲リリース、SNS展開、ラジオ・テレビ出演に加えて、現地の生活導線の中で直接パフォーマンスを届けることで、オンライン上の認知だけでは届きにくい層にも、自然な形でNanaoを知ってもらう機会を作ることができます。さらに、フィリピンはSNSでの拡散力が非常に高い市場であり、会場でのパフォーマンス映像や観客の反応が来場者によって投稿・共有されることで、リアルイベントの熱量をオンライン上にも広げていくことが期待できます。今後は、大型ショッピングモールでのステージ展開も視野に入れながら、フィリピン市場に根ざしたプロモーションを進めていきたいと考えています。

◾️Nanao(ななお)
JFK Music所属のシンガー。YouTubeを中心にアニメソングカバーやライブ配信を行い、国内外に向けて活動中。近年はフィリピン市場に向けた発信にも注力しており、現地のヒットソングをカバーするSNS動画では、OPMカバー動画の累計再生回数が1,400万回を超えている。(2026年5月現在)
2026年5月、フィリピンの音楽レーベル KDR Music Houseより、フィリピンデビューが決定。J-POPのサウンド、日本文化、タガログ語の歌詞を組み合わせた新しい音楽スタイル「JP-POP」を掲げ、フィリピンを中心とした海外展開を進めている。
Facebook: https://www.facebook.com/nanaofromjapan